多くのデータフォーマットで、ある時点を示す日付: date、時刻: time、日付時刻: datetime(以下「日付/時刻」と総称します)の値を格納するための専用のデータ型が用意されていますが、FMEのデータ変換の過程では、日付/時刻の値は文字列として取り扱われます。
日付/時刻データ型をサポートするデータフォーマット用のリーダー/ライターは、そのフォーマット固有の日付/時刻データ型の値と、次に掲げる「FME標準日付/時刻書式」で整えられた日付/時刻文字列の間の変換を自動的に行います。
フィーチャー属性が格納する日付/時刻文字列はワークスペースのデータフロー内で必要に応じて任意の書式の文字列に変換できますが、出力先データセットのフォーマットが定義する日付/時刻データ型の値として書き出す場合は、ライターフィーチャータイプに入力する前にFME標準日付/時刻書式の文字列に変換してください。日付/時刻文字列の書式変換には DateTimeConverter トランスフォーマー(FME 2017.1 以降)が利用できます。
FME標準日付/時刻書式
書式の種類 | 書式 | 例 |
---|---|---|
日付 | yyyymmdd | 20191115 |
時刻 | HHMMSS または HHMMSS.123456789 | 082030 082030.135 |
時刻(タイムゾーンあり) | [時刻][UTCオフセット] | 082030+09:00 082030.135+09:00 |
日付時刻 | [日付][時刻] | 20191115082030 20191115082030.135 |
日付時刻(タイムゾーンあり) | [日付][時刻][UTCオフセット] | 20191115082030+09:00 20191115082030.135+09:00 |
書式の要素 | 説明 | 例 |
---|---|---|
yyyy | 4桁の西暦年, 有効な範囲は 0001~9999 | 2019 |
mm | 2桁の月, 01~12 | 11 |
dd | 2桁の日, 01~その月の最終日(28, 29, 30, または 31) | 15 |
HH | 2桁の24時制の時, 00~23 | 08 |
MM | 2桁の分, 00~59 | 20 |
SS | 2桁の秒, 00~59 | 30 |
.123456789 | 秒の小数部。小数点以下の有効桁数は9桁(ナノ秒の精度)まで。小数部桁数が9桁を超えても書式としては有効だが、時刻計算時には9桁の範囲だけが使われる。末尾の0は自動的に削除される。 | .135 |
UTCオフセット | 次の書式によるタイムゾーンサフィクス [+|-]HH:MM (標準), [+|-]HHMM または [+|-]HH | +09:00 +0900 +09 |